前回の記事では子供の学校でのトラブルの解決方法について書いた。
その中でも少し触れていたのだが、トラブルが起きて初めて学校と保護者がコンタクトをとるということが結構多いパターンなのだ。
だが考えてみてほしい。
学校からある日突然電話がかかってきて、しかも我が子がトラブルに巻き込まれていた。
我が子が加害者・被害者どちらだったとしても、冷静でいられるだろうか?
また、すぐに学校と綿密な連携のもと問題解決をはかろうと思えるだろうか?
今回は学校連携の下地、担任と保護者の信頼関係の構築について書いていこうと思う。
そういう意味では参観日で学校に行く、家庭訪問や面談で担任と顔を合わせるというのは、人間関係のきっかけづくりとして有意義だと考える。
共働きの家庭などは難しいとは思うが、どちらかでもいいので参加することをお願いしたい。
少し昔話をしよう。
それこそ昭和の時代は、先生方が学校の夜間の見守りなどを当番制で担当した「宿直」という制度があった。独身の男の先生などが担当していたが、夜食の保護者は差し入れなどもしていた。
また運動会では、昼休みにグランドで家族ごとにお弁当が定番だった。
先生方も外で食べていたので、自然と一緒に食べたり交流が生まれていた。
週末には校区内の廃品回収などもPTAでやったりしていたな。
これらは働き方改革によって時間外(無給ボランティア)と判断され、次々に廃止されていった。
これは決して間違っていないと考えているし、復活してほしいなどとは微塵も思っていない。
先生方にはきちんと休暇をとってもらいたいし、それが教育の質の向上にもつながると考えている。
では、代わりに家庭とのコミュニケーションの場は何になるだろうか?
それは何か行事などというものではないと思う。
子どもたちは習い事、保護者は共働き、新しく何かをする時間を生み出すのは至難の業だ。
では、いまあるシステムで何とかしようではないか。
それが、参観日、懇談会であり、面談、家庭訪問だと思う。
また、気軽に学校に連絡を取ることも推奨する(勤務時間内にしていただけるとありがたい)。
できる範囲内で最大限のコミュニケーションをとっておく。
それが、問題発生時の迅速な連携、解決につながると考えている。
どうか、保護者のみなさまのご協力をお願いしたい。
大導寺 匠
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