校長の大導寺だ。
教員は多忙だということは最近ニュースでも知られるようになった。
この前の校長会議でも、定時退勤を進めようという話が出ていたな。
それはそれで結構なことだが、仕事内容が減ってもいないのに定時退勤に意味があるのか?
ないよな。休日出勤が増えるだけだ。
仕事内容を減らすのはなかなか難しい。
だが、無駄が多いのも事実だ。古い体質の残る教育現場は特にそうだな。
例えば、月一の定例の職員会議。
各担当者がレジュメを発行しているのに、会議の中でそれをいちいち読み上げるんだ。
読み聞かせか?(笑)
運動会などの大型行事の提案なんか最悪だ。いったいどれだけ時間をドブに捨てるんだ?読めばわかるだろう?
提案者は、前年と違うところだけ説明すればいいし、他の者は疑問点や改善点だけ話せばいい。
今の職員室では、レジュメの読み上げは禁止だ。
連絡事項だけの時は職員会議すらやらん。それでも学校はまわってるぞ。
学級通信や学年通信の手書きもなつかしいな。まさか今はいないだろうが。
20年くらい前にパソコンで学級通信を作ったら、ベテランの先生方から「温かみがない」と酷評だったな。
それでもめげずに、写真やらなんやら載せてほぼ毎日発行した。懐かしのB5サイズで、作成時間は30分を目標にした。気づけば発行部数は100を超えた。
ベテランの先生は手書きの通信を週一回だったな。発行前日は夜遅くまで残って書いていた。
どちらが良い悪いというつもりはない。
ただ、他の校務が忙しく、自分には手書きの時間が無駄に思えたんだ。
幸い、親御さんたちには評判が良かったな。通信をネタにその日の様子なんかを子どもと話すことができると。
自分の狙いはそれだったから、うれしかったよ。
毎日の親子の会話のネタになる。
それが目的だったから、手段はなんでもよかった。温かみ?私にはそれよりもネタを毎日提供することの方が重要だったんだ。
時間は有限だ。
その時間を有効に使うためには、目的を設定して、最小の時間で成果を最大にする。
そういった思考が必要だ。
エッセンシャル思考とは、つまりそういうことだ。
徹底的に無駄を省け。そうすれば時間は生まれる。
そうやって作った時間は、自分のために使うんだ。
己が健全じゃない者にパフォーマンスは期待できない。
君は、自分に使える時間をどれだけ持っている?
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