おす!厚井だ。
今日はちょっと気になることがあった。ここに来てくれた君にも考えてもらいたい。
あー深田先生、ちょっといいか?
何でしょうか?
今日、君のクラスの子どもたち、まだ終わりのチャイムが鳴る前にグランドで遊び始めていた気がするが・・・。
はい、授業も早めに終われましたし、子どもたちが「グランドの場所取りをしたい」というので、早めに切り上げました。
ばっかも~ん!何てことしてるんだ!!!
ひぃぃ、申し訳ありません・・・。
というのは冗談だ。驚かしてすまん。
授業が順調なのは何よりだ。深田先生が教材研究を熱心にやっているのは知ってるぞ。素晴らしい。
あ、ありがとうございます。
だが、授業が早く終わったから教室から出ても良い。は少し違うかもしれない。今日はそのことについて話をしたいと思う。聞いてくれるか?
はい、よろしくお願いします!
学校のルールは何のため?誰のため?
学校のルール。これは何のために、誰のためにあると思う?
うむ、大人になったときに、常識のある社会人になるため。集団として規律ある態度を育てるため。なるほど。
だが、すべてきれいごとだな。
しかも、答えになっていない。
それでは、「ルールを守らなければならないのは何のため?」の答えだ。
まぁ、だとしてもいい答えとは思えんが。
いいか、私は、学校のルールは、「みんなが気持ちよく過ごせる空間にする」ためにあると思っている。
そして、先生も子どもたちも、学校にいるすべての人たちのためにルールはあるんだ。
わが校には「授業時間は、決められた場所で授業に集中しよう」というルールがある。これは、誰もが集中して授業に参加できるようにするためのルールだ。子どもの学習権を守るためのものだ。
実際、今日は休み時間前にグランドで子どもたちが遊び始めたことで、他のクラスの子どもたちは集中力が削がれたかもしれない。そして、早くグランドに出た子どもたちが場所取りをしたせいで、遊べなかった子どもたちがいた。
これは、「気持ちよく過ごせる空間」だろうか?
子どもは「優しい先生」と「甘い先生」を見抜いている。
それから、これは余談なのだが、子どもの要求に応じてルールを曲げてしまうのは、優しい先生ではない。甘い先生だ。
子どもたちはその違いにちゃんと気づいている。
厳しい言い方かもしれないが、「子どもたちのご機嫌取り、人気取り」のために甘くなっていることに敏感に気づいているんだ。
だから、甘い先生には善悪関係なく、ガンガン要求をぶつけてくる。
しまいには、要求を拒否すると、
「なんだよ~、じゃあ僕たちも先生の言うことを聞かないぞ?」
と言うようになる。悲しいことだ。
だが、子どもたちが悪いわけではない。ルールの意味、ルール尊重の姿勢を先生が見せていないからだ。
これが学級崩壊の引き金になることもあるだろう。
授業の余った時間はチャンス、学級経営にガンガン活かそう。
では、どうすればいいのか?
例えば、定番だがこういう時のためにミニテスト、ミニドリルを用意しておき、補習時間にあてるといいだろう。
また、それぞれが遅れている取り組みに自由に使わせるのもアリだ。図工の作品の完成、宿題のやり忘れなど自分なりの課題を見つけさせるのもいいだろう。「休み時間にやっておけ。」よりも集中できる。
もし、学級経営に活かしたいのなら、先生の語りの時間にするといい。
堅苦しい必要は全くないぞ。というか、そんな時間はわたしもごめんだ(笑)。
例えば、先生の子どもの頃のおもしろ失敗エピソード、高学年なら恋愛話、低学年なら学校の怪談なんかが人気だな。
なぜこれが学級経営に役立つのかって?
それは「先生の話を集中して聞く。」というトレーニングになるからだ。
そして、授業よりはラフに会話ができる。子どもとの距離をいい意味で縮めることができるだろう。
教室にいい空気感を作っておいて、そこにさらに教育的なエッセンスを加えてもいいだろう。話しのオチに「だから友達は大事だね。」とか、「周りの人に感謝だね」などなど挟むのも有効だ。
子どもにとっては「おもしろい話」だが、こちらにとっては「さりげなく道徳的な話」「学級の雰囲気をよくする話」などの戦略を織り込むことができる。
どうだ、狡猾だろw。
ちょっとした隙間時間に学級経営ができるなら、使わない手はないぞ。
なるほど、勉強になりました。さっそく実践してみます。
無理やり授業を早く終わらせるとか違うからな(笑)
あははw、ですね。でも早くやってみたい。
チャンスは必ずある。実践あるのみ!
はい!
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